よくあるご質問
真珠の寿命はどれくらいですか?
海で採取された真珠は保管・メンテナンス状況にもよりますが約70~100年、使用された記録があります。
湖水や河川などで採取された淡水真珠は約30年が耐用年数であると言われています。
それは真珠層が主に硝酸カルシウムとコンキオリンというタンパク質で構成されていることによります。 海はアルカリ性、湖水&河川は酸性であるため、真珠のカルシウム濃度の差が真珠の寿命を決めてしまうからです。
海の真珠はカルシウムの結晶はほぼ板状であり、ほぼ隙間なく積み重なってゆきますが、湖などの淡水であるとカルシウムは侵食され、隙間が多く発生してしまいます。

ピアスやイヤリングを片方無くしてしまったんですが、ペアで買わなくてはならないですか?
特殊なデザインの場合はデザイン加工にコストと時間がかかります。
よく似たデザインであれば既成デザインに付け替えし,コストを抑えることができます。
また、真珠の場合はペア合わせをすることが可能なので時間をいただければペア合わせいたします。 諦めずにどうぞご相談ください。

真珠の見分け方は(良質か低品質か、本物か偽物か)?
昨今、鑑定書などで真珠の質などを記載しているのでそれらも参考にしていただければ良いとは思います。
ただ、普段から真珠に接していない場合、その質を判断することは難しい場合が多いと思います。
良し悪しの判断方法として、お伝えできることは真珠の輝き・色調・ムラ(色調の変化がある)のある無し。 ネックレスの場合は「連相(レンソウ):色調や加唐機の統一性」が整っているかなどで判断します。
簡単に言ってしまえば、鏡のように対象物が映り込む再現力・光の反射力・色調がブルーピンクなど複数の色調が同心状に映り込む、転がしてみても色調に変化が見られないことなどです。
また、ご自宅で簡単に真贋を確かめる方法としては
(1)真珠を握りしめてみて、冷たさがしばらく維持していたら本物、数秒で体温が伝わって冷たくなくなったら人工物です(カルシウムの熱伝導率が遅いため)
(2)ネックレスであれば真珠同志を軽く当てて擦り合わせてみた時、、、たまごの殻のようにややざらざら感がある抵抗があれば本物、全く抵抗がなく摩擦を感じないツルツルした感じであれば人工物、といったところでしょうか。
その他にもいくつかありますが、わからない点はお問い合わせください。

ネックレスの糸がどうも弱っているようなのですが?(切れてしまった)
ネックレスの糸の耐用年数は絹糸の場合(現在はほとんど使用している業者はありませんが)2〜3年、ナイロン糸(現在90%以上の業者が20番のナイロン糸を使用しています)の場合、8mmサイズまでは10年、9mm以上は7〜8年を目安に糸の交換を推奨しています。
ただ実際は2〜3倍の年数も使用している方も多いのは事実です。
近年のナイロン糸の性能も向上していますから20−30年耐性はあるとは思いますが、絶対とは言い切れませんので定期的な糸変えなどのメンテナンスはお勧めします。
しかしながら、真珠と真珠の隙間が何もしていないのに2~3mm以上あったら危険信号です。
当店では他社のものであっても無料で糸の交換をいたしますので、お気軽にご連絡下さい。
※但し発想などの送料はご負担いただきます

冠婚葬祭で真珠は必需品?
必ずしも必要とまでは言いませんが、礼服をお召しになられたときに首元を飾る宝石としては自己主張をしない嫌味のないアイテムと言えます。
また真珠は「人魚の涙が宝石になったもの」とか「あこや貝が虹を取り込んで宝石になった」の伝説や迷信の影響もあり、葬儀には向いていると思います。
加えて、真珠の石言葉として「長寿・健康・富」の象徴でもあるため、祝い事にも向いているオールマイティーな宝石と言えます。
ただ、マナーとして葬儀などで体型に比して目立った大粒のもの(一概には言えませんが9mmを超えるもの:主役より目立ってしまうため)、長さ60cmを超えるセミロング以上のロープ(長さがある為に「病気などが長引いて、、」を連想させるため)、2連以上の連数が多い物:重なるを連想させるため)は日本では避けたほうが良いと思います。

真珠の首回りはどれが適正?
ネックレスは長さによって呼び方の種類があります。
その用途によって使い分けが必要といえます。
(1)チョーカー:35〜37cmの首回りピッタリの長さ
(2)プリンセス:40〜45cmの鎖骨周りフィットするもの (※ネックレスと言われるほとんどがこの長さ)
(3)マチネー:53cm前後の胸元までの長さ
(4)オペラ:70cm以上のみぞおち前後までの長さ
(5)ロープ:105〜107cmなど二連にしたり縛ったりできる長
(6)ロングロープ:142cm以上の2〜3連にしたりできる長さ
但しこれは欧米人に合わせた長さ基準ですので日本人などのアジア系の方々は10%ほど短くしたほうが良いかもしれません。
当方はその方の首回りに合わせて微調整させていただいております。
不明な点はお問い合わせください。

母・祖母・曽祖母からもらったネックレス、劣化がひどいようですが?
先にも記載しましたが、海の真珠の寿命は70年〜100年と言われています。
しかし保管環境によってはもう少し短くなる場合があります。
但しメンテナンスの仕方によっては輝きなどが100%程ではないまでも復活する場合があります。
あるいは別の製品に加工し直し(ネックレスであれば、数珠・ペンダント・ステーションネックなど)することが可能です。
諦めずにご相談いただければ、誠実に対応させていただきます。
古く劣化しているとはいえ想い出の品である事には間違いないのですから

鑑定書はつきますか?
真珠の保証書はつけさせていただいております。
日本にはダイアの鑑定機構(GIAもしくはGIAGG)のような国際的に認められたような鑑定機構はなく、民間の鑑定会社がそれぞれ工夫を凝らせた鑑定を営利で行なっているようです。
当店では外部での鑑定は不要であると考えており、お客様への説明責任は自社が行うべきとの信念で営業を行なっています。

真珠の保管方法は?
真珠は真珠貝(母貝)から取り出した時点から劣化が始まっているとお考えください。
ミルフィーユ状になったカルシウムとタンパク質が酸・紫外線・埃・湿気&乾燥あるいは外部圧力(乱雑な取り扱い)などの外的要因によって破壊されてゆくとお考えください。
破壊といっても相当の打撃を受けるわけでもなく、数十年の歳月をかけて劣化させられてゆくといったほうが良いと思います。
酸(防虫剤などの薬品・柑橘類の汁・汗の一成分・水道水に含まれるカルキなどの一成分など)はカルシウムを侵食し、虫食い状の穴を開けてゆき、そこに汚れが蓄積し、黄ばみの原因を作り出ます。
紫外線(太陽光線・蛍光灯の光の粒子)はカルシウムもですが、主にコンキオリンなどのタンパク質を破壊し真珠層を劣化させる原因となります。 コンキオリンはカルシウム同士を繋ぎ止める接着剤の役目を果たしているので、これがなくなると真珠層の崩壊につながります。
埃だけではなんら影響はありませんが、水分や油分が絡むと真珠層の上に埃の層が付着した状態になります。
それは輝きの喪失につながります。
湿気は多過ぎると輝きを鈍らせる原因となリ、真珠だけではなく金属の色も曇らせたり、ネックレスの糸の劣化を早めたりします。
乾燥は真珠の一成分であるタンパク質のコンキオリンから水分を奪い、真珠層の崩壊を招きます。
以上大まかな説明ではありましたが、これら全ての劣化要因を除去することはほぼ不可能なので、有限の美を保つために極力注意を払っていただくことと考えます。
一番のメンテナンスは一年に一度でも構いませんので真珠をケースの中から出して専用の布などで磨いていただければと思います
